
結論:フリーランスエンジニアの年収は「中央値」で見るべき
フリーランスエンジニアの年収を語る際、「平均年収800万〜900万円」という数字だけを見るのは危険です。実態を正しく把握するには、中央値と分布構造を見る必要があります。
2026年時点での結論は以下です。
- 年収中央値:650万〜750万円
- 年収1,000万円以上:全体の上位10〜15%
- 年収差の最大要因:スキルよりも商流
本記事では、SES・フリーランスエージェントの現場視点から、年収の実態と上位層に入るための現実的な条件を整理します。
フリーランスエンジニアの年収分布と中央値【2026年実態版】
平均値と中央値の乖離
各種調査でよく見かける「平均年収800万〜900万円」は、一部の超高単価層(月単価150万円以上)が数値を押し上げた結果です。
実態を表す中央値で見ると、650万〜750万円がボリュームゾーンとなります。月単価換算では**55万〜65万円(税抜)**が中心です。
年収分布の構造
- 上位層(年収1,000万円以上):約10〜15%
- 中位層(年収600〜900万円):約50〜60%
- 下位層(年収600万円未満):約25〜30%
フリーランスになったからといって自動的に年収が上がるわけではなく、戦略なしでは会社員時代と手取りが変わらないケースも少なくありません。
年代・経験年数別の目安
| 経験・役割 | 月単価目安 | 推定年収 |
|---|---|---|
| 経験2〜3年 | 50〜65万円 | 600〜780万円 |
| 経験5年以上 | 70〜85万円 | 840〜1,020万円 |
| PM/PL経験 | 80〜100万円 | 960〜1,200万円 |
| AI・Go等ハイスキル | 90〜120万円 | 1,080〜1,440万円 |
上位10%「年収1,000万円」の壁と突破条件
必要な月単価の計算
年収1,000万円を12ヶ月で割ると、**月単価84万円(税抜)**が最低ラインです。
さらにインボイス制度下では、消費税納税・社会保険料を考慮すると、会社員年収1,000万円相当の生活水準には売上1,100万〜1,200万円が現実的な目標となります。
高年収層に共通する3要素
- 需要過多の技術スタック(Go、TypeScript、Python、AI領域など)
- 上流工程への関与(設計・要件定義・技術選定)
- 商流への強いこだわり(エンド直・一次請け)
年収格差が生まれる最大要因は「商流」
同じスキル・同じ稼働でも、商流が違うだけで年収が200〜300万円変わることがあります。
多重下請けによる単価減衰の例
- エンド直:発注100万円 → エンジニア90万円\n- 3次請け:発注100万円 → 最終受取60万円
月30万円、年360万円の差は珍しくありません。スキルアップよりも商流改善の方が即効性が高いのが現実です。
単価を上げ、上位層に入るための具体策
1. 商流の浅いエージェントを選ぶ
「エンド直」「元請け直案件比率」を明示しているエージェントを選ぶことが重要です。
2. 作業者から提案者へ
単価70万円を超えるには、指示待ちではなく技術的な改善提案ができるかが分かれ目です。
注意点:単価だけで案件を選ばない
- 炎上案件による高単価
- 将来性のないレガシー保守
短期収入だけでなく、市場価値が上がる経験かどうかを必ず確認しましょう。
まとめ
- 年収中央値:650〜750万円
- 年収1,000万円:月単価85万円以上が目安
- 年収差の正体はスキルより商流
もし今の単価に違和感があるなら、それは能力不足ではなく環境の問題かもしれません。
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よくある質問
Qフリーランスエンジニアの年収中央値はいくらですか?
2026年現在では650万〜750万円が中央値で、月単価55万〜65万円がボリュームゾーンです。
Q年収1000万円を超えるには月単価はいくら必要ですか?
税抜で月84万円以上が最低ラインで、実質手取りを考えると売上1,100万円以上が目安です。
Q未経験からフリーランスになった場合の相場は?
実務経験1年未満では月30万〜40万円スタートが一般的です。
Qインボイス制度で手取りは減りましたか?
課税事業者になると消費税納税が発生するため、実質手取りは減少傾向です。
Qエージェントを使うと年収は下がりますか?
商流が浅い高単価案件に参画できれば、結果的に手取りが増えるケースも多いです。