
結論:搾取は「商流」と「情報非対称」から起きる
「エンジニア不足」「売り手市場」と言われる一方で、
「フリーランスになったのに手取りが増えない」「希望しない現場に誘導される」と感じる人がいるのはなぜでしょうか。
結論はシンプルで、原因の多くは**スキル不足ではなく“エージェント選び”**です。
悪質な業者は、商流や発注単価を見えにくくし、情報格差(相場を知らない状態)を利用して利益を最大化します。
【定義】そもそも「悪質」なエージェントとは何を指すのか?
ここでいう「悪質」とは、担当者の態度が悪い・レスが遅い、といった話ではありません。
構造的に搾取し、エンジニアの報酬とキャリアを毀損する業者を指します。
鍵になるのは**「商流」と「マージン」**です。
- 健全な例
- エンド ⇔ あなた(完全直)
- エンド ⇔ エージェント1社 ⇔ あなた(実質直)
- 危険な例(多重構造)
- エンド ⇔ 元請 ⇔ A社 ⇔ B社 ⇔ エージェント ⇔ あなた
間に会社が入るほど、1社ごとにマージンが積み上がり、エンドが高い予算を出していても、あなたの単価は伸びません。
実務で遭遇する「悪質なSES・エージェント」の特徴5選
1. 「釣り案件」で登録だけさせようとする
「フルリモート・週3・単価120万円〜」など、相場より明らかに好条件の案件で集客し、
問い合わせ後に「ちょうど埋まりました」と言って別案件に誘導するパターンです。
- 常に同じ好条件案件が出続けている
- 詳細を聞くと急に濁す
- 代替で出てくる案件が極端に条件落ちする
この動きが見えた時点で警戒すべきです。
2. 商流をごまかす・明かさない
「この案件の商流(エンドまで何社挟むか)を教えてください」と聞いた時に、
明確に答えない場合は危険度が上がります。
よくある濁し方:
- 「プライムと付き合いが長くて…」
- 「協業パートナー経由で…」
- 「詳細は守秘義務で…」
“何次請けか”を言えない=商流が深い可能性が高いです。
3. マージン率が30%超、または非公開
一般的に、エージェントのマージンは10〜20%程度がひとつの目安で、
高くても25%前後に収まることが多いです。
一方で悪質なケースは**30〜50%**の水準になることがあります。
- 例(発注80万円の場合)
- マージン15% → 68万円
- マージン40% → 48万円
月20万円の差は、年換算で240万円です。
「発注単価は見せられない」の一点張りなら、構造的に不利な契約を疑いましょう。
4. 支払いサイトが極端に遅い(60日など)
支払いサイトが遅いほど、あなたのキャッシュフローは悪化します。
- 標準:30日(翌月末払い)
- 早い:15〜20日
- 注意:60日(翌々月末払い)
60日サイトは、初回入金が実質2〜3か月先になりやすく、
エージェント側の資金繰りや体質に不安が残るケースもあります。
5. 経歴詐称・スキルシート改ざんを指示する
「経験年数を盛りましょう」「やったことにしましょう」
こう言う会社は即終了でOKです。
- 入場後に詰む(期待値ギャップで契約終了)
- 信用を失う(次の案件に響く)
- 最悪、契約違反や損害問題に発展
まともなエージェントは、現状のスキルで勝てる案件や、伸ばし方を提案します。
なぜ悪質な業者が淘汰されないのか?
最大の理由は、エンジニア側が相場(適正単価)を知らないことです。
相場を知らない状態では、比較も交渉もできず、情報格差の餌食になりやすくなります。
- 複数社で相見積もりを取る
- 商流・発注単価の開示姿勢を見る
- 支払いサイトを確認する
これだけでも搾取リスクは大幅に下がります。
優良エージェントを見極める「3つの質問」
初回面談で、この3つを聞いてください。
- 「この案件の商流を教えてください。エンドまで何社挟みますか?」
- 「御社のマージン率は公開していますか?発注単価の開示は可能ですか?」
- 「契約更新時に、単価交渉はしてもらえますか?」
即答できるほど透明性が高く、3つ目までやる会社は“パートナー型”である可能性が高いです。
まとめ:搾取されないために「透明性」を最優先する
悪質なエージェントを避けるコツは、結局のところ次の3点です。
- 商流が浅い(エンド直・元請直、エージェント1社まで)
- マージンや単価が不透明ではない
- 交渉・更新を含めて伴走してくれる
FreelanceBoxでは、商流の透明性を重視し、エンド直・元請直中心の案件を扱っています。今の単価が適正か不安な方は、比較の一つとして登録・相談してみてください。
よくある質問
Qエージェントのマージン率はどれくらいが普通ですか?
目安は10〜25%程度で、30%を超える場合はサポート内容との釣り合いを慎重に確認すべきです。
Q商流が深いかどうかはどう見抜けますか?
商流図(エンドまで何社挟むか)を質問し、何次請けか即答できない場合は注意信号です。
Q釣り案件(空求人)の特徴は?
好条件が常に掲載され続け、問い合わせると「決まった」と言って条件の悪い案件へ誘導されるのが典型です。
Q契約更新時に単価交渉をしてくれないのは普通ですか?
交渉しない会社もありますが、優良エージェントは実績に応じて交渉を行うため“交渉方針”は確認すべきです。
Q支払いサイトが60日と言われました。避けた方がいいですか?
資金繰りに余裕がない場合は避けるのが無難です。初回入金が遅れ、未払いリスクも増えます。